トラリピのバックテストをやりたい!と思って色々調べているとなかなか良いツールを発見しました。
マネースクエアではなく、インヴァスト証券が提供しているツールです(マネースクエアさんも頑張ってください!)。
インヴァスト証券はトラリピと同じくトライオートFXというサービス名でFX自動売買の仕組みを提供しています。
FXだけでなくETFの自動売買のサービス(トライオートETF)も提供していてここ1年大注目の企業です。
トラリピよりも自由度がめちゃくちゃ高いのが売りですね。その分、初心者には使い勝手が難しいです。
そんなインヴァスト証券が提供しているツールですが、素晴らしい反面、トラリピでは聞きなれない言葉も出てくるので分かりにくいという欠点があります。
本ページでは用語や実際の使い方を解説します。
最強ツールで最強設定を見つけ出しましょう。
バックテストとは
バックテストとは、システムトレード(売買ルール)の有効性を検証する際に、過去のデータを用いて、一定期間にどの程度のパフォーマンスが得られたかをシミュレーションすることです。
カブドットコム証券公式HPより引用
要するにこの設定なら過去の値動きならこれくらい儲けれてたよ(もしくは損してたよ)ということを確認するためのシミュレーションです。
未来も同じ値動きをする訳ではないので利益を保証するものではないですが、FXは似たような動きを繰り返す特性があるので、最適なトラップ幅や利確幅、仕掛ける本数など設定するための目安になります。
自動売買は設定が全てなので、最も大きな利益を得るための設定を見つけ出すにはバックテストは有効な手段と言えます。
後半で少しの設定差で利益が異なる具体例を提示します。それでバックテストの重要性が分かるはず。
インヴァスト証券とは
まずは神ツールを提供してくれているインヴァスト証券について少しだけ解説します。
- トライオートETF
- シストレ24
- トライオートFX
これらの自動売買系サービスを提供している企業です。
管理人もトライオートETFとトライオートFXではお世話になりました。
それぞれのサービスがかなり尖っているので資産運用が流行っている昨今、利用されている方も多いですね。
特にトライオートETFはETFを自動売買できる初めてのサービスとして注目されてます
インヴァスト証券の神ツールでバックテストができる通貨ペア数は17種類
以下17種の通貨ペアでシミュレーションができます。
- 米ドル/円
- 豪ドル/円
- ユーロ/米ドル
- 豪ドル/米ドル
- 米ドル/スイスフラン
- ユーロ/英ポンド
- ユーロ/円
- NZドル/米ドル
- 英ポンド/米ドル
- カナダドル/円
- ユーロ/豪ドル
- NZドル/円
- 英ポンド/円
- トルコリラ/円
- スイスフラン/円
- 豪ドル/NZドル
- 南アランド/円
残念ながらメキシコペソ/円は対象外です。
逆に以下通貨ペアはトラリピにはないですね。
- 米ドル/スイスフラン
- ユーロ/英ポンド
- 英ポンド/米ドル
- ユーロ/豪ドル
- スイスフラン/円
- 豪ドル/NZドル
これらの通貨ペアで自動売買をしたいならインヴァスト証券でトライオートFXの口座開設をしましょう。
\ スプレッドが狭いので稼ぎやすい /
インヴァスト証券のバックテストツールの使い方
前段長くなりましたが、ツールの使い方を見ていきましょう。
Webサービスとなるので、下記URLへアクセスしてください。
ツールhttps://attach.triautoetf.invast.jp/ranking/adviser/builder.html
※スマホでもさくさく使えます!
ここからはPC画面で解説▼
右側の「FXで作る」を選択しましょう。
次に「マルチカスタム」を選択してください▼
シングルカスタムだとトラリピの複雑な設定のシミュレーションはできません。
次にバックテストをしたい通貨ペアを選択してください▼
ここでは仮に「カナダドル円」を選択します。
画面の右側に数値を入力しましょう▼
入力完了後「追加する」→「シミュレーション」の順番でバックテストが完了です。
それぞれの入力項目は後で解説します。
シミュレーション結果はこんな感じ▼
下にスクロールするとご自身で設定したポジション一覧が確認できます▼
聞き慣れない言葉が多数出てくるので解説します。
レンジ幅
これはトラリピでもよく使う言葉ですね。
米ドル円を100円〜110円のレンジにトラップを仕掛ける場合、この10円がレンジ幅となります。
ただし、ここでの入力単位はPIPSという聞き慣れない単位となりますが、
100pips=1円
よってレンジ幅10円の場合は1,000PIPSとなります。
本数
これはトラリピでいうトラップの本数です。
レンジ帯:100円〜101円
トラップ幅:0.1円
この場合は本数11となります。
数量
通貨量のこと。
1,000通貨なら1,000と入力します。
スタート価格
買いトラリピなら上限値入力。
例えば100円〜110円のレンジ帯なら110を入力します。
売りトラリピなら下限値を入力します。
利確幅
レンジ幅同様、単位がPIPSなので少し混乱しますが、1,000通貨で利確金額が1,000円なら100を入力
繰り返しですが、100pips=1円です。
損切り
保有ポジションがいくら下がったら損切りするか。
基本トラリピではそれぞれのポジションごとにロスカット値を入力しないのでここは空欄です。※チェックを付けない
フォロー値
決済後に、いくら上がったら再度同様の注文を発注するか。
トラリピの場合はここも空欄となります。
カウンター値
決済後に、いくら下がったら再度同様の注文を発注するか。
トラリピの場合は基本利確幅と同じ値を入力します。
利確幅が100PIPSならカウンター値は−100PIPS。
仮に「100円で買い101円で売る」というトラリピの場合は、101円で決済したあと再度「100円で買い101円で売る」という注文が自動で設定されるのがトラリピなので。
ここまでが設定画面の用語解説ですが、次にシミュレーション結果の用語も少し解説しておきます。
総合損益
画像の例では+163,766円と表示されていますが、直近1年でどれだけ稼いだかという金額です。
総合損益は含み損まで含んでいるので、今この瞬間に取引をやめたとしてどれだけ儲けることができたかという数値です。
最大DD(ドローダウン)
画像の例では-145,644円と表示されていますが、儲けているときと損をしているときの差の最大値です。
画像で言うと青丸がついているところです。
個人的には想定レンジ内で上下している限りあまり気にする必要がない数値と考えています。
以上が用語の説明です。
知らない言葉が出てくる=トライオートFXでは豊富な注文方法があるということです。
さらに取り扱い通貨ペア数も非常に多いので、中級者以上に人気があるFX自動売買となります。
フォロー値などを詳細を知りたい方はこの記事を確認してください。図で解説しているのでかなり分かりやすいはず。
関連【トライオートETF】用語解説。エントリー価格,フォロー値,カウンター値ってなに?わかりやすく図解。
\ インヴァスト証券の2枚看板 /
トライオートETFはハマった時の爆益が凄い!
管理人のカナダドル円の設定でバックテストをしてみよう
用語を覚えてもまだまだピンとこないと思いますので、管理人のカナダドル円の設定を実際入力していきます。
管理人のカナダドル円の設定はこちらです(2019年10月時点)▼
買い | 売り | |
---|---|---|
レンジ | 75~88円 | ー |
本数 | 116本 | ー |
トラップ幅 | 75円~85円:0.1円 | ー |
85円~88円:0.2円 | ||
1本あたり通貨量 | 1,000通貨 | ー |
利確 | 800円 | ー |
決済トレール | 有 | ー |
関連最新【トラリピ】管理人流カナダドル/円の設定と利益を公開
トラップ幅が0.1円のレンジと0.2円のレンジがあり複雑ですが、こんな設定でも簡単にバックテストできます。
考え方としては75円〜88円に0.2円ずつ設定、その後75円〜85円にトラップを足して0.1円にします。
手順① 75〜88円に0.2円ずつトラップを仕掛ける
入力値
- 売買:買
- レンジ幅:1320PIPS
- 本数:66本
- 数量:1,000通貨
- スタート価格:88円
- 利確幅:80PIPS
- 損切り・フォロー値:なし
- カウンター値:−80PIPS
決済トレールはシミュレーションできないため利確幅は800円に設定
上記数字を入力しましょう▼
「追加する」をクリックすると注文タブに先ほどの設定が追加されます▼
これで75〜88円に0.2円ずつトラップを仕掛けた際のシミュレーションが完成しました。
とりあえずこの場合の結果はこちらです(再掲)▼
1年での儲け163,766円とまずまずですね。
それでは75円〜85円のトラップ幅が0.1円になるようにトラップを追加していきます。
手順② 78.1〜84.9円に0.2円ずつトラップを仕掛ける
ここで重要なポイント。
本来は75.1円〜84.9円に0.2円ずつのトラップを仕掛けたいところですが、このシミュレーションツールは最大100本までのトラップにしか対応していません。
先ほど既に66本仕掛けたため、残り34本です。
75.1円〜84.9円に0.2円ずつだと49本必要なので、78.1円〜84.9円に0.2円ずつのトラップ(34本)を仕掛けます。
入力値
- 売買:買
- レンジ幅:680PIPS
- 本数:34本
- 数量:1,000通貨
- スタート価格:84.9円
- 利確幅:80PIPS
- 損切り・フォロー値:なし
- カウンター値:−80PIPS
上記数値を入力しましょう▼
入力完了後「追加する」をクリック▼
追加されていることが分かります。
そしてシミュレーション▼
下にスクロールすると綺麗に0.2円幅の間にトラップが追加されていることが確認できます▼
総合損益は329,860円!
管理人は随時トラップを追加したため、ここまで利益は出ていません…
ツールの使い方はある程度ご理解いただけましたでしょうか。
よく分からない場合は兎に角触りまくって勉強しましょう。
利確幅を変更したときの比較
バックテストを繰り返し、最適な設定を見つけましょうと言いました。
なので管理人も先ほどのカナダドル円の設定をベースに利確幅を変更したときの比較をしてみました。
それがこちら▼
【利確幅800円】
【利確幅1500円】
【利確幅2000円】
利確幅 | 800円 | 1500円 | 2000円 |
総合損益 | +163,766円 | +177,844円 | +176,795円 |
直近1年だと利確幅1500円が最適値と言えます。
こんな感じで最適設定を見つけ出しましょう。
神ツールにもデメリットあり!
デメリットもあげておきます。
- 直近1年しかバックテストできない
- トラップ100本しかバックテストできない
- 決済トレールありのバックテストできない
トラリピは超長期目線での運用手段と考えているのでシミュレーション期間が1年間というのは少し物足りないところ。
トラリピ用のツールではないにせよ、トライオートFXを運用するにしても長期目線のはずなので強化を期待します。
また、トラップ100本というのも少し物足りないですね。
トライオートFXは中級者以上を対象にしていると思うのでせめて300本程度まで増やすべきでは?と考えています。
最後の決済トレールはトラリピの特許のためシミュレーションツールに機能がないのは仕方ないです。
最後に:バックテストツールでシミュレーションのしすぎには気をつけよう
よくあるのが最適設定を導き出すことに必死になりすぎ、ツールをぶん回し続け、資産運用のスタートが遅れること、あるいは資産運用に手が回らなくなること。
これだと元も子もないのでツールの使いすぎには気をつけましょう。
ツールはあくまで補助的なものです。そもそも今後も同じ値動きをするわけではないので用心用心。
また最適設定を見つけあとはトラリピ運用試算表でリクス管理することも忘れずに。
最後までお読みいただきありがとうございました。
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