トラリピ運用者の多くは初期設定は『トラリピ運用試算表』でロスカット値を確認し設定していることでしょう。
しかし時間の経過とともに利益が積み重なったりポジションを追加することにより、正確なロスカット値が分からなくなってくると思います。
以下のように均一ではない幅でポジションを保有していると『トラリピ運用試算表』では計算できません。
維持率は確認しているけど、
「あれ?ロスカットいくらだっけ?」
こんなことになっていませんか?
もうしそうなら危険信号です。
本ページでは、
『ロスカットまでの値幅の計算方法』
について実数値を用いて具体的に解説します。
計算式は以下の通りです。
ロスカットまでの値幅 = ( 有効証拠金 - 必要証拠金 ) ÷ ポジション量
皆様もこの計算式を用いて、ご自身のロスカット値を把握するように心がけましょう。
複数通貨運用時のロスカット値算出はこの記事を参考ください。
関連【トラリピ】いくらになったらロスカット?シミュレーション機能で完全把握
マネースクエアのロスカットルール
まずはマネースクエアのロスカットルールですが、証拠金維持率は100%以下になると自動ロスカットされます。
なので兎に角維持率は100%以上を死守する必要があります。
維持率計算方法
維持率=(有効証拠金 ÷ 必要証拠金)×100
維持率は何%以上が安全なの?と質問を頂きますが、正直これに答えはありません。
大切なのは自分がいくらになったらロスカットされるのかという「ロスカット値」です。
維持率はあくまで目安です。
ロスカットまでの値幅を計算してみよう
ロスカットまでの値幅 = ( 有効証拠金 - 必要証拠金 ) ÷ ポジション量
計算式はこれでしたね。
- 有効証拠金
- 必要証拠金
- ポジション量
この3つを調べる必要があります。
全てスマホアプリで確認できます。確認方法を解説します。
▼スマホアプリ下部の『口座状況』を選択。
有効証拠金 と 必要証拠金 が確認できます。
- 有効証拠金:1,586,029円
- 必要証拠金:202,812円
- ポジション量 ←あとはこれ
保有ポジション量は、スマホアプリTOP画面に表示されています。
カナダドル円のポジション量は56,000通貨。
これで3つの数値が分かりました。
- 有効証拠金:1,586,029円
- 必要証拠金:202,812円
- ポジション量:56,000通貨
あとは計算式に当てはめるだけです。
ロスカットまでの値幅 = ( 有効証拠金 - 必要証拠金 ) ÷ ポジション量
ロスカットまでの値幅 = ( 1,586,029円 - 202,812円 ) ÷ 56,000通貨
ロスカットまでの値幅 = ( 1,383,217円 ) ÷ 56,000通貨
ロスカットまでの値幅 ≒ 24.7円
ロスカットまでの値幅は24.7円だと分かりました。
確認時のカナダドル円は約81.2円。
よってロスカット値は、
ロスカット値=81.2円 ー 24.7円
ロスカット値=56.5円
となります。
数値を確認して計算式にあてはめるだけなのでそんなに難しくはないですね。
ロスカットまでの値幅 = ( 有効証拠金 - 必要証拠金 ) ÷ ポジション量
ロスカット値 = 現在値 -ロスカットまでの値幅
この計算式を覚えておきましょう。
次からはロスカット値のコントロールについて、よくある質問を解説します。
質問①:10万円入金するとロスカット値はどうなる?
これも計算式が頭に入っているとすぐに算出できます。
10万円入金すると有効証拠金が+10万円となります。
ロスカットまでの値幅 = ( 有効証拠金 - 必要証拠金 ) ÷ ポジション量
ロスカットまでの値幅 = ( 1,686,029円 - 202,812円 ) ÷ 56,000通貨
ロスカットまでの値幅 ≒ 26.48円
ロスカット値 = 81.2円 ー 26.48円 = 54.72円
10万円入金すると、ロスカット値は約54.72円
お分かり頂けましたでしょうか。それではもう1つ。
質問②:ロスカット値を50円にするにはいくら入金が必要?
現状81.2円のため、ロスカットまでの値幅を31.2円にすればOKです。
これも計算式にあてはめていきましょう。
ロスカットまでの値幅 = ( 有効証拠金 - 必要証拠金 ) ÷ ポジション量
31.2円 = ( 有効証拠金 - 202,812円 ) ÷ 56,000通貨
有効証拠金 = 31.2円×56,000通貨 + 202,812円
有効証拠金 = 1,950,012円
現状の有効証拠金は1,586,029円なので、差額:363,983円を入金すればロスカット値は50円になるということです。
少し複雑ですがお分かり頂けましたでしょうか。
この他にも2つ以上の通貨ペアを保有している場合の計算方法も気になるところだと思いますが、2019年8月に公開されたシミュレーションツールで簡単に確認できます。
下記記事を確認してみてください。
関連【トラリピ】いくらになったらロスカット?シミュレーション機能で完全把握。
まとめ:ロスカット値は必ず把握しておくべき数値!さらにコントロールできるよう学んでおきましょう。
2019年1月3日は歴史に残るようなチャートを描きました。
ドル円は108円台から104円台の急落・・・
管理人運用通貨のカナダドル円も約80円から76円台まで急落しました。
その他の通貨も超波乱な状況で退場者も続出しているようです。。。
逆に、乱高下が激しい相場はリスク管理さえしっかりしておけばトラリピにとってはめちゃくちゃチャンスな相場です。
トラリピで超有名な鈴さんはこの暴落で利益をあげているようです。
トラリピで維持率500%って全く安全ではないので、注意してください(^^ゞ
私の場合は、
売りレンジ:USD/JPY、EUR/JPY、NZD/JPY
買いレンジ:AUD/JPY、CAD/JPY
だったので、暴落で利益が出ただけです。同じような暴落がまた来ても困るので、資金を追加する予定です。
設定⇒https://t.co/pv18cYv6KQ pic.twitter.com/NyBWWuCznq
— 鈴@2018年9月セミリタイア突入 (@semiritaia_suzu) 2019年1月3日
管理人はカナダドル円を80円~88円のレンジに買いトラップを仕掛けているの蚊帳の外でしたが。
兎にも角にも、維持率だけでリスク管理をするのは非常に危険なのでしっかりロスカット値を頭に叩き込み運用しましょう。
ロスカットさえされなければ必ずチャンスがやってきます
今回の激しい相場は非常に良い経験をさせてもらいましたので改めてリスク管理をしっかりしていきます。
最後までお読みいただきありがとうございました。
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